飯の事ばかり書いていましたが、本来の渡航目的はそれじゃないですからね。
今回は本来の短期留学の意義の中で体験した事を写真と一緒に振り返っていこうかと思います。
で、まずはこれ見てくださいよ。
泣く子も黙るエセ日本食店『Akakiko』の『チキンフライ海苔巻き』。
もうね日本食を冒涜しているとしか思えない暴力的な味です。
あいつら何でも米と海苔に包めばSushiになると思っていやがる。
失礼致しました。
結局、食事の話題から始まってしまいましたがしっかり観光地も巡っています。
まずはウィーン中心地にあるシュテファン大聖堂。
12世紀半ばに建てられた大聖堂です。
歴代のハプスブルク家君主の墓所でもあるこの巨大な聖堂は2001年に世界遺産に登録されています。
モーツァルトの結婚式や葬儀もこの場所で行われています。
そしてこの短期留学期間で何度訪れたかわからない程、友人たちと足繫く通ったウィーン楽友協会。
とても良いホールなのですが、いかんせんそんなに持ち合わせは無いので毎回最後部の立見席。
こんな末端の席ならば10€以下(1,000円以下)で聴けるんです。
この値段でウィーンフィルや一流ピアニストの演奏が聴けるなら、立ち見だろうが全然OKです。
ただ、交響曲に馴染みのなかった僕はこの席でブルックナーとか聴かされた時には流石にその場に座って微睡んでいましたが。
良い写真が撮れなかったんですが、有名ピアニストの生の演奏もここで聴けたのは今でもとてもよく覚えています。
ある日はバレンボイムのピアノ演奏。
シューベルト作品をメインの取り上げたプログラムでした。
派手な演奏ではないのですが、非常に澄んだ音の演奏が印象的でした。
クラシック好きな人からは「バレンボイムの演奏を生で聴けたのは羨ましい」と凄い言われましたね。あの音を聴けばそうなるか…
ある日はアリス=紗良・オットのピアノ演奏。
この留学の話が大体10年位前なんですが、この頃から日本でも知名度が上がってきました。
曲はチャイコンだったような…
アンコールで弾いていたリストの『ラ・カンパネラ』の方が印象に残っててメインを忘れるというね(笑)
細い体からは想像できない力強い音で弾いていました。やはり裸足で。
僕もピアノ協奏曲というのは一度でもいいからやってみたいものです。
学生時代に大学内のオーディションで1位がリストの『ピアノ協奏曲第1番』のソリストになれるんですが、僅差(0.1点差)で2位になったのが今でも悔しい。
アリス=紗良・オットは母親が日本人という事もあり、日本でも人気があるピアニストですね。
この時の演奏で友人Tが彼女に惚れてCD買うとか言ってましたね。
確かにカワイイ!
ただまあ彼女の本職はピアニストなので、そういった色眼鏡で見られる事は好まないかもしれないですね。
ピアニストとして、クラシック音楽のみならず現役の作曲家の作品に真摯に向き合う彼女の姿勢は芸術家としても一流です。
フランチェスコ・トリスターノと共演している演奏なんかはめちゃくちゃかっこいいですね。
続きましてウィーン国立歌劇場。
ここにも何度か行きました。
やはりここも立見席。
値段は楽友協会と変わらず10€以下でした。
この日の演目はプッチーニ作曲の『トスカ』
目の前のパネルに字幕が表示されるのですが、選べる言語はドイツ語、英語、イタリア語の3つのみ。
多分話を事前に知っていないとついていけませんね。
違う日は一本のオペラではなくオケと有名なオペラアリア特集みたいなプログラムだったんですが、特に印象に残ったのが世界三大テノールの一人、ホセ・カレーラスの歌声でした。
若手の女性歌手と椿姫の乾杯の歌を歌っていましたが、マイク通してんじゃねーのってくらい迫力がありました。
僕がいたような末端の立見席にもしっかり届く声には驚きです。
有名なカンツォーネ『カタリ・カタリ(Core'ngrato)』はまさに圧巻。
これを1,000円以下で聴けるとはねー。向こうの人は耳が肥えるわけですよ。
楽友協会のとこの演奏もそうですけど、日本で同じ演奏を聴こうもんなら軽く数千~数万は飛んでいきますからね。
そりゃクラシック音楽の敷居が高いって認知されますわ。
本来もっと気楽に聞きに行っていいもんなんですけどね…
観光地巡りに戻ります。
次はシェーンブルン宮殿です。
歴代ハプスブルク家君主が、夏の離宮(別荘)として使用した宮殿です。
こちらも1996年に世界遺産に登録されています。
↑宮殿の写真
↓グロリエッテの写真
グロリエッテとは庭園内の小高い丘の上にある休憩所の事です。
たかが休憩所なのにこんなに立派な建物を作るなんて、、、
この小高い丘を登る際に、ここでもベンチの上に土足で立ってポーズをとる中国人集団が…
「おいおいここではあんたらも僕らも同じアジア人という括りでしか見られないんだからあまり下品な事をすんじゃね-よ」と思うんですが、立ち入り禁止区域にズカズカ踏み込んでいったり見境が無いご様子。
まあ10年程前ですからね。
最近は少しお利口さんになったのかな。
とかなんとか中国人がーーとか書いてしまいましたが、現地の治安も日本より悪いものです。
危ない体験をしたのがスリですね。
ウィーンの地下鉄を利用しようとした時です。
K君とMちゃんと駅構内の登りエスカレーターを使おうとした瞬間、僕は外国人カップル二人に上下を挟まれてしまいました。
●=ぴあかな
●=外国人カップル(上が男。下が女)
●=K君
●=Mちゃん
今思えばエスカレーターに乗る前から、目つけられていたんでしょうね。
僕は外国人二人に上下を挟まれ、上に位置した男から早口で何かを尋ねられます。
多分ドイツ語…?いやよくわからない。なんか道を聞いてるのか?みたいな感じでその男に僕の注意が向けられている隙に下にいた女が僕のカバンを漁ろうと手を伸ばしました。
その一部始終を後ろで目撃したK君。
英語もドイツ語も出来ない彼ですがその時彼が
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおいい!!!ごrrrrrらあああああああああああああああああああああああ!!!!!!っっっっふぁあああああああああああああああああああああっっっっくおおおおおぉぉぉぉふ!!!!!」
と、駅構内に響き渡る怒鳴り声をあげて、エスカレーターを壊す勢いで猛烈な足踏みをしてスリを撃退したのです。
いやほんとこの時の彼の勇断には頭が下がります。
さすがマキシムザホルモンのライブに通い詰めているだけはあります。
幸いカバンには貴重品を入れておらず、大した事にはならなかったのですがヨーロッパのスリ事情を身をもって実感しました。
どんなに治安が良いと言われている観光地でも常にスリには警戒していなきゃいけません。
日本は本当に平和だな…
赤羽の階段でゲロ吐いて寝てても無事なんだから。僕じゃないですよ。K君ですよ。
K君への報酬はカバンの中に入っていたお釣りの現金払い。
スリに渡すくらいならK君にあげるといった流れで。
2.46€(約350円)の用心棒です。
最後はウィーンの楽譜屋で買ったブラームスの楽譜です。
値段の詳細は忘れましたけど、日本で買うよりは遥かに安いです。
日本だと海外版のは輸入品になるからどうしても高くなっちゃうんですよね。
この楽譜の中から、色々とレパートリーを増やしたりしました。
今は弾けなくなっちゃったなあ…
これが弾けるくらいのレベルになればYouTube投稿ももっと安定して楽しくできるんじゃないかなと思っているんですが、いつの日になる事やら。
さて、大体出せる写真が無くなったので【欧州見聞録 オーストリア ウィーン編】はこれにて終了となります。
僕自身が海外にそんなに行ったことないので、ブログ記事に出来るものはあまりないのですが、もう一か国訪れた事があるので、いずれそっちも記事にしていきたいと思います。
次は【欧州見聞録 ハンガリー編】になりますね。
ウィーンより滞在期間がだいぶ短いので大して長い記事にはならないと思いますが、楽しみにして頂けたらと思います。
あ、イタリア編もあるよ。
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