Piakanaの日記

音大ピアノ科卒。クラシック、ポップス、ジャズさまざま弾いています。音楽の事、日常の事など不定期投稿していきます。YouTubeに動画投稿していますのでリンク欄からご覧下さい。

【YouTube動画投稿】J.ケージ 0分00秒

以前やりましたね。

僕の自信作の動画。

アメリカの作曲家、ジョン・ケージ(1912~1992)4分33秒

piakana.hatenablog.com

これは楽器を演奏しない奏者が舞台上に座り、その間に聞こえる会場内の空調の音だったり、観客の動く音や咳払いといった偶発的に出た音を音楽だとした作品です。

動画に入っていた雑音、それもまた偶発的な音楽なのです。

 

それで、この『4分33秒』を調べていた時に面白い作品に出会いまして、同じくジョン・ケージ『0分00秒』

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いやもうなにしてんねん、とツッコませる気満々の曲名です。

ちなみに、この『0分00秒』4分33秒続編です。

 

 

4分33秒の演奏時間は曲名通りだったからこれもそうなんでしょ?だとしたら何も無いじゃん!」

 

そう思っていた時期が僕にもありました。

 

しかし、この曲を紐解いていくと、どうやら前作とは違い『0分00秒』とは演奏時間では無いという事が判明しました。

この曲は『演奏時間が無い曲』ではありません。

 

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それなら何をもってして『0分00秒』というタイトルにしたのか。

 

この曲の楽譜には音譜が1つも書いてありません。

指示として『独奏を誰が何をしても良い』と書いてあります。

しかしだからと言って、好き放題して良いわけでは無く『日常で習熟したある行為』という0秒で出来るであろう動きに制限されます。

 

ちなみに、ジョン・ケージはこの曲の楽譜を初演で演奏しながら書き上げるというカオスな事が起こっています。

その時の行動は、たばこを吸ったり水を飲んだり、眼鏡をつけたり、万年筆を走らせたり。

 

この曲も楽器の音を出さない奏者の周りから出る様々な音を『音楽』とする作品です。

 

『音』と『音楽』の違いとは。

『音楽』とは一体どういった定義で成立するのでしょうか。

4分33秒』と同じく、そんな疑問を突きつけられる1つの作品となっています。

 

 

冷房の音、うるさっ!

 

 

 

 

 

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