先日行ってきたスタジオで本格的に録音したものです。
今回の動画、音質が違いすぎます。
イヤホン推奨です。
良い録音機材だと、演奏の粗が目立ちますね!!!
今回投稿した曲は、F.ショパン(1810~1849)が作曲した『24の前奏曲 作品28』の第15曲目です。
『雨だれ(前奏曲)』という名で有名な曲。
曲集の中の1つの作品ですが、演奏会なんかでは独立して取り上げられる事の多い作品です。
この曲集は1839年に完成しました。
この頃、ショパンは女流作家ジョルジュ・サンド(1804~1876)という恋人とお付き合いをしています。
この森泉に似ているサンドなんですが。
まだまだ男性中心社会の19世紀前半のヨーロッパにおいて、社会における男女の平等を訴えた、つまりフェミニストの先駆者なんですね。
ショパンとは1836年に、あるパーティの席で知り合いました。
サンドはそういったパーティーの席でも常に見た目からフェミニズムを表現していきます。
彼女は男装をして葉巻を吹かすといった、当時の女性としては考えられないような斬新なスタイルでした。
ショパンは、そんな身なりのサンドを初めて見た時
「え…なんなんあの女……あのサンドって女。え、あれで女?マジで女?ないわー」
みたいな印象だったようですが、サンドはショパンに惚れ込んだようです。
サンドはショパンとの共通の友人に
「ショパンと付き合うんだったら、今の男と別れよっかなー。ってかさショパンってマリアって恋人いたらしいじゃん?どこまでやったのかな?なんか一応付き合ってたら邪魔するの悪いじゃん?どう思う?」
と、手紙で相談していたようです。
この頃ショパンは、マリアという恋人がおり、プロポーズをして一応相手の親公認の婚約はしていましたが、年の差と生涯ショパンを悩ませる病弱な体が原因で、婚約破棄になってしまいました。
マリアとの関係が終わっていると知ったサンド。
繊細で気弱な性格のショパンが失恋で傷ついていた時に、サンドはショパンに近づいていきます。
ショパン:「ぼ…ぼぼぼ僕なんて、どうせ僕なんて…」
サンド:「あーもう!うじうじしてんじゃねーよ!男のくせに男らしくもない!」
ショパン:「だ…だってぼぼぼく、振られちゃったし……」
サンド:「だから何!私と一緒になれば良いでしょ!」
ショパン:「で……でででも僕…ピピ…ピ…ピアノしか取り柄が…」
サンド:「だから私はあんたの音楽の才能凄いと思っているし、あんたのその才能をもっと発揮できるように面倒見てやるって言ってんの!」
ショパン:「ばぶうう~~!んママぁぁ~~。゚(゚´Д`゚)゚。」
こんなやり取りがあったか無かったかは分かりませんが、とてつもなく神経質なショパンは、母性本能溢れる包容力のある女性と付き合えました。
後にサンドは、友人への手紙の中でショパンの事を『あの人、子供みたいに甘えてくる』と書いています。
このようにしてショパン君の性癖が後世にまで暴露されてしまっているのですね。
その後、ショパンはサンドとスペインのマヨルカ島で過ごします。
保養地として選んだマヨルカ島ですが、想定外に天候が悪くかえって病弱なショパンの体調は悪化してしまいます。
しかし精神面では安定したのか、ショパンの生涯の中で多くの名作が生み出された時期です。
『24の前奏曲 作品28』も、その時期に生み出された傑作の1つです。
以前にも、この曲集から数曲取り上げてYouTubeに投稿しています。
良かったら聴いてみて下さい。
ちなみにサンドとは、この後色々あったのですが、簡単に結末言っちゃうと破局します。
それはまた別の機会に。
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