まず、この度はいつも私のブログを読んで下さっている皆様方、そしてXやYouTubeをご覧になっている皆様方に謝らなければいけない事がございます。
この場を借りて、謝罪をさせて頂きます。
何の事か…
とりあえず、ある曲をYouTubeにあげましたのでご覧下さい。
作曲者は、前回に引き続きE.サティ(1866~1925)。
曲名は『ヴェクサシオン』
僕は演奏動画をあげる際に、多少ミスはあれど曲を短く端折ったりするような事はしてきませんでした。
そして、するつもりもありませんでした。
そんな愚行をしてしまっては偉大な作曲者に対しても失礼ですし、わざわざ忙しい合間を縫って動画を見に来て下さっている皆様方に対しても期待を裏切るような行為だと思います。
今回出した曲も、全部演奏したものをあげたいと思っていました。
しかし、僕にはそれが出来なかった。
「同じ事繰り返してればいけるいける!簡単や!こっちには伝家の宝刀『コピーアンドペースト』があるからな!!」
そう思っていた自分が浅はかでした。数時間前の自分を殴りたい。
何がしたかったかと言うと、
この『ヴェクサシオン』という曲。
全部演奏すると
18時間以上かかるんです。
前回出した動画『ジムノペディ』と同じく、E.サティ(1866~1925)が作曲した
世界一長いピアノ曲です。
といっても楽譜は1ページのみ。
この1ページの楽譜を840回繰り返すという、ちょっと頭の中にウジ虫でも湧いてないと出てこないような発想の曲です。
プロのピアニストでも、1人でこの曲を弾ききった人はいないんじゃないでしょうか。
ある記録によるとピーター・エヴァンスというピアニストが595回弾いたところで幻覚症状に陥りドロップアウトしたのが1人で演奏した最高回数なのかもしれません。
演奏会で演奏する時は、何人かのピアニストがリレー方式をとって演奏するようです。
で、今僕は動画を編集しながらこのブログを書いているんですけど、頭がおかしくなってきます。
「1ページ弾くだけなら難しくないし、それが済んだら840回分コピペすれば簡単!」と、始めた編集作業。
コピペ自体は順調に進み、100回目の繰り返しを迎え、動画時間が3時間を超えた頃です。
「あれ?840回ってやばくね?」
僕の脳裏に一抹の不安がよぎります。
この不安定になる曲調。
いつまでもゴールの見えない無限編集。
いや、分かっていただろうに。
これは内職作業と同じような状況であるぞ…
150回目を超えたあたりで早くも根をあげ始めます。
弾いてねえのにこれなもんだから実際弾いてたらどうなっちまうってんだ。
しかし、しかしっ!これは達成しなければ!
ここまでやったのだからっ!
もうすぐ200だ!
今日はここまでやって、明日の僕に託そう!
そして今日最後のコピペをした瞬間、、、
編集ソフト君が落ちました。
悲鳴を上げていたのは僕の脳内だけではなく、編集ソフト君もまた同様でした。
ごめんね。
君にかかっていた負担に気づいてあげられなくて。
ですので、妥協に妥協を重ねて1/18スケール。
1時間バージョンの動画にしたので、そちらでお楽しみ下さい。
こんな短縮動画になってしまい、重ね重ね皆様に謝罪申し上げます。
謝ったから本音言いますね。
840回なんてやってらんねーや。
正直1時間バージョンでも何回繰り返してるかわかんないから、暇な人は840回繰り返し聴いてみてその合計時間を僕に教えて下さい。
ちなみに『ヴェクサシオン』の意味は『嫌がらせ』
サティさん。
あんたやっぱり変わり者だよ…。
ちなみに両親に聴いてもらったら、1回でもういいって言われました(^^)☆彡
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