過去作に頼りきりだったのでちゃんと弾きましたよ。
と言っても、今回の曲の録画時間は僅か5分ほど。
それより編集が数時間かかって大変でした。
今回の曲は、坂本龍一の『hibari』
皆様は『ミニマル・ミュージック(Minimal Music)』という言葉を聞いたことがありますか。
Wikipediaには音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽。とあります。
どういう事かというと、ものすごい短いメロディーを作ってそれを繰り返していき、その中で微妙に変化していく音響の変化を感じるジャンルです。
今回投稿した『hibari』は正にその音楽です。
最初に短いメロディAが提示されます(2つの山で1つの単純な4小節のメロディー)
次にもう一つのピアノが、最初のメロディAに対して同じメロディ(メロディA’)を音符1個分遅れてスタート。
このもう一つのピアノで弾くメロディA’がメロディAに対してどんどん音1個分ずらしながら曲が進行していくんですね。
音符を並べて説明すると
うーん…うまく伝わるかなぁ…
例えばカエルの歌ってあるじゃないですか。
あれって一般的に最初の人が4音歌ったら次の人がスタートしますよね。
「か~え~る~の~」 「か~え~る~の~」 みたいな。
その最初に歌う人と次に歌う人との間の音の数の差を徐々に変えていっているって事です。
メロディーは同じだけどずれてるでしょって話。
『hibari』に話を戻しますが、最初は不協和音のようなズレが生じていたメロディAとメロディA’が徐々に離れていくとやがて、ある一定の時点でズレが生じなくなりピッタリと音の数が揃う時があります。
そこが曲の頂点だとして、2つのメロディはまた音符1個分ずつのズレを生じさせ最後は、ひとつのピアノに帰結して曲は終わります。
あたかも夜明けとともに花が少しずつ開いていき、正午に開花のピーク。
そして夕暮れとともにまた静かに花を閉じていくといった印象を僕は受けます。
ノイジーに聴こえる時もあれば、凄くキレイに聴こえる瞬間もある。
それがこの曲の魅力だと思います。
この『hibari』は、坂本龍一が2009年に出した『アウト・オブ・ノイズ』というアルバムに収録されています。
ジョン・ケージの時に書いたような、楽器以外の音(環境音、機械音、不協和音)がメインの曲も多いです。
小難しい記事になってしまいましたが、伝わりましたでしょうか。
現代音楽は難しい…
今回はこんなジャンルの音楽もあるんだなって事が少しでもわかっていただけたら嬉しいです。
っていうかね。
動画の編集がめちゃくちゃ大変だった。
少しずつズラして繋ぎ合わせていく単調作業が苦行でした。
でも完成度には満足!
今回も大好きな坂本龍一
アホアホマンの作品をお楽しみください。
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