幼少期から何かとペットが家にいた環境で育ってきました。
その中でも、僕が幼稚園児の頃から家で飼い始め、高校に入学した時まで生きていたダックスフント(♂)は特に良く覚えています。
生意気でしたが賢い犬でした。
小学生の頃は、仲の良い友達がよく内に来て犬と一緒に遊んだりしました。
人懐っこい犬で誰にでも警戒すること無く尻尾を振って着いて行っていました。
そのダックスフントが生きている間にも、他にハムスター(5代くらい)やら熱帯魚やらカブトムシやら何かしら我が家にはいました。
どこかで拾ってきたわけのわからんグロテスクな幼虫を適当に虫かごに入れていたら、勝手にサナギになり、僕はそれを死んだと思って放置してたんですけど、ある日学校から帰ってきたらグロテスクなデカい蛾が羽化しており絶叫した思い出があります。
僕が高校に上がり、ダックスフントが死んでからペット飼育は打ち止め。
あまり家にいる時間が多くなくなったというのが大きな要因のひとつだと思います。
時は流れて、、
僕は親元を離れ、そして結婚したわけですが、住まいが安定すると何か無性にペットが飼いたくなってきたのは、幼少期にペットに囲まれて育ってきたからでしょう。
妻もペット飼育には大賛成。
妻の実家は酪農家で、牛以外にも猫が大量にいたり、かつてはポニーやら犬やらウサギやら亀なんかも飼っていたそうで、僕なんかよりよっぽど生き物への思い入れが強いのです。
じゃあ次に何を飼うかって話になったんですけど、我が家はペット禁止な賃貸物件。
当然、牛や犬や猫はダメだよねって話になって、飼育禁止のボーダーラインを確認します。
すると、鳴き声(吠えたり)を出すもの、壁や床を傷つけるもの、強いにおいが付くもの。このあたりはアウトでしたが、小動物に関してはまあ一応グレーゾーンという事OK(?)でした。先日引っ越した下の住人、明らかに猫飼ってましたけど
今でも週末に一緒にネトゲをする20年来の友人がいるのですが、彼の家には小学生~社会人になっても出入りしていました。
昔と変わらず今も彼は実家住まいなのですが、そこには小学生の頃から一匹のクサガメがいます。
今年も一度彼の家にお邪魔させて頂きましたが、まだまだクサガメは元気です。
小学校3~4年生くらいから飼っているからもう20代前半ですね。
昔から見る度可愛いなーと思っていて、「ウチでも亀飼いたい!」と親に懇願していたのですが、何かとペットを継続的に飼っていた割に、うちの両親は爬虫類には冷遇でして飼えませんでした。
「亀臭い」「長生きだから世話大変」「でかくなる」「フサフサしてない」等の理由でいつも門前払い。まあどれも正論なのですが、亀ちゃん可愛い!
という思いを抱きつつ自分でペットを選んで飼える環境を手にした僕は、迷わず亀を選択しました。
そうは言っても、そんなに亀についての知識があるわけでもないし、種類もよくわからない。
大雑把にクサガメとミドリガメとリクガメとスッポンくらいしか知らない。
どんな亀がいいのかなと色々調べてみると飼いやすいのはやはりクサガメという事が判明しました。
リクガメもかわいいなとは思ったんですが、飼育環境を維持することや新鮮な野菜を頻繁にたくさんあげなきゃいけないとの事で断念。
昔は縁日などでよく目にしたミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を昔妻は実家で飼っていたのですが、今はこの亀『条件付特定外来生物』に指定され、無闇に輸入、販売、購入等が出来なくなってしまったようです。
釣りをやる人ならわかると思うんですが、池や沼で目にする多くの野生の亀はこいつです。
生命力や繁殖力が強いので生態系を壊してしまっているそうで。
でも元を辿れば買ったは良いけど飼育が手に余り、放流されてそこから増えていったのでミドリガメは何も悪くないんですけどね。
幼体がこんなに可愛いのでその時は衝動的に買ってしまうんでしょうけど、飼い始めたら最後まで責任を持って飼育しないと…
今回のペット飼育会議では、性格がクサガメに比べて荒い個体が多いとの事で断念。そもそも売ってない。
そして、入手しやすい、人に慣れやすい、餌も人工飼料でOKという事で、飼う種類はクサガメに決定しました。
クサガメはホームセンターで一匹2000円程度で購入できます。
僕が小さかった頃、そんな高くなかったと思うのですが。
他にもジャンガリアンハムスターとか売られていましたが一匹2000円近くしていました。僕が飼っていた頃なんてワンコインで買えたんですけどね。
正直なところ、ホームセンターって結構飼育管理が雑なところもあって、飼ってきたは良いけど実はもう病気だったなんて事が稀にあります。
なんと最初に飼ってきたクサガメちゃんがたった2ヶ月で夭逝してしまいました。
おいおい亀は萬年じゃねーのかよと思ったんですが、どうも飼ってきた時から体長、体重ともに増加せず嫌な予感がしたんです。その内、口呼吸をし始めて病院どーする?とか言っている間にぽっくり。
何もしてあげられずにごめんなさいでした。まさかの亀でペットロスを味わうとは。
まあその後、紆余曲折ありまして今の子をお迎えしたわけなんですが。
とりあえず今いる子はもう飼い始めて1年4ヶ月元気なので問題ないと思います。
名前はラング。Lang=ドイツ語で「長い」の意。長生きしてね的な。
人が水槽に近づくと、こっちに寄ってきて「餌くれ!!」と大暴れします。
餌を水槽に落としても上を見上げたまま気づかず、暴れたまま。アホの子です。
毎日見ていると大きくなったという実感がないのですが、写真や体長・体重の記録を見ていると成長している実感があります。
ちょっと話は変わるんですが、クラシック音楽の作曲家にサン=サーンス(1835~1921)というフランス人がいます。
有名な作品として、組曲『動物の謝肉祭』というものがあります。
主にオーケストラや室内楽演奏され全14曲から成る曲なんですが、それぞれの曲に動物達のモチーフが当てはめられています。
その中も第13曲「白鳥(Le cygne)」は、誰もが一度は耳にした事がある程有名です。
白鳥ほど有名ではありませんが、第4曲では亀をモチーフにした「亀(Tortues)」があります。
この曲は聴いたこと無いよって方。
一度聴いてみて下さい。
何処かで聴いたメロディーだと思いませんか。
そう。実はこれ。
運動会等で流れる定番曲。オッフェンバック(1819~1880)作曲の『天国と地獄』のパロディなんです。
↑動画の0:33~からのメロディがサン=サーンスの亀にまんまパクられています。
この賑やかでアップテンポな曲を敢えてゆっくり演奏する事でサン=サーンスは亀の遅い動きを表現しようとしたんですかね。
異議ありっっ!!
亀は遅くありません。
水中での泳ぎや餌くれダンスを見ていると、とても鈍い生き物とは思えません。
童話の『ウサギと亀』でのろまな部分が強調されていますが、奴らはいざとなれば俊敏に動きます。
今このブログを書いている時、朝ご飯の時間になったので水槽の方に目をやると、ラングさんと目が合いました。その瞬間大暴れです。
餌をあげる時、僕の指を餌と間違えて噛み付いてきます。全く痛くは無いですが。
そして亀は脱走の手練れです。
晴れの日は、日光浴をさせているんですが、少し目を離すと脱走する事があります。
まあ殆ど脱走に成功した事はないのですが、最近は体も大きくなってきています。
従来のようにシューズボックスに入れて放置して、日光浴やライト浴をさせておくのは少し不安になってきました。
最近ついに壁を乗り越えてしまう事例ができてしまったので。
まだ壁を乗り越えようとしても99%壁に跳ね返されて勝手にひっくり返ってるんですが、そろそろプリズンブレイクも時間の問題です。
クサガメの成体は、まだまだ倍以上の大きさになるので対策を講じる必要があります。
なお、クサガメはひっくり返った場合も迅速に元に戻る事が出来ます。
首を伸ばして両手と両足を器用に使って元の体勢に戻ります。
でもたまに上手く戻れず、疲れて諦めている時があります。
こういうの見てると、やはり亀はのんびり屋さんでまぬけだと思えてしまう。
まあこんな格好でしばらく動かない=警戒心が無い=安心しているという事なんでしょうけど。
最近は夜になると水槽の陸地で以前より無防備な格好で寝るようになりました。
爬虫類は、懐きはしないけど慣れはする。とよく聞きます。
何を考えているか良くわからないですがビビりさんでありながらもとりあえず敵意だけは無さそうです。
どこまでお近づきになれるかわかりませんが、長い付き合いになると思いますので『ゆっくり』成長を見守っていきたいと思います。
ラングさん。当ブログで、時々出演させてみます。
せっかくYouTubeチャンネルを開設したのだから動画を出してみても良いかななんて考えています。
そうなるとジャンルがブレまくりですが…笑